リハビリテーション（音声治療）

言語聴覚士によるリハビリテーションは指導や訓練によって発声の習慣や方法を変え、声の改善をはかります。1、2週間の頻度で行い、ご自宅で間日練習していただく方が効果が高くなります。最初の1、2回で改善が見られる場合もありますが、発声習慣を変えていくためには数か月から1年以上かかる場合もあります。まずは3か月訓練を継続し、訓練効果があるか、外科的治療が必要かなど医師を含め治療方針を検討していきます。

良い声を出すためには、発声時にしっかりと息を吐くこと、声帯が適度に緊張していること、口・鼻・副鼻腔といった共鳴腔をうまく利用することの3つが大切です。聞き取りやすい声は、声質だけではなく、話し方、発音の仕方も影響します。訓練では、発声練習の他にも、喉頭マッサージ、あくび、ため息を利用して喉の筋肉を緩めたり、ハミングなどの共鳴、呼吸の訓練などを行います。スポーツの素振りのように、毎日練習することによって発声の正しい習慣がつき、仕事場面や緊張場面でもそれが生かせるようになっていきます。

リハビリテーションは保険診療で当院では1単位(20分)100点です。3割負担の方ですと再診料含めて520円になります。3単位(60分)では1120円となります。検査などが追加される場合もあります。何らかの事情で直接のご来院が難しい方には、オンライン診療も行っております。