声帯注射
声帯注射は外来の診察室にて行います。皮膚に麻酔を打ち、鼻から挿入したファイバーにカメラで声帯を確認しながら首から注射を打ちます。痛みはほとんどありませんが、人によっては局所麻酔をかける時に喉の反射が強くてえずくことがあります。
ボトックス注射
痙攣性発声障害に対して行う注射です。世界的に主流となっている治療法で、日本では2018年に痙攣性発声障害の治療として保険適応になりました。ボツリヌス菌の作り出すA型ボツリヌス毒素(天然のたんぱく質)が神経伝達を阻害して筋肉を緩めます。それによって声帯の過剰な動きが軽減します。注射後、24時間完全に沈黙が必要です。この薬の効果は2~3日で現れ、しばらく風邪をひいたように声がかすれたり、水分でむせたりします。その後、つまりが徐々に軽減していき、通常3~4ヵ月持続します。時間が経つにつれてボツリヌス菌の効果が消夫していき、神経の働きが回復してくるため、徐々に声がつまってきて、注射前の状態に戻ります。再度注射を行うと同じ効果を得られますが、保険適応の為90日間空ける必要があります。
ヒアルロン酸注射
声帯のボリュームを増やす場合に行う注射です。1ヶ月から数ヶ月間効果が続きますが、徐々に体内に吸収され、元に戻ります。効果が無くなるたびに注射を行う必要があります。
費用と予約方法
費用
「入院・手術費用について」のページをご覧ください。
予約
Web予約システムにてご予約をお取りできます。ログイン後、メニューから「予約・取消・確認」を選択し、ボトックス注射・ヒアルロン酸注射をご希望の方は「音声外来」をお選びください。
声のお悩みをお聞かせください
音声外来専用お問い合わせ送信後、あなたの声を録音した音声ファイルもしくは録画した動画を送信頂くこともできます。
症状を録音もしくは録画したファイルをアップロードして下さい。
お送りいただく動画・音声ファイルは次の文章を読み上げたものでお願いします。
動画・音声ファイルは100MB以下、30秒以内のデータとして頂けますようご協力お願いいたします。
声のお悩みは他の病気とは違い、客観的には支障が少ないようでも、本人様にとって社会生活上の悩みは深刻です。一方で、より身近に声帯の手術を受ける事が出来る時代でもあります。当院医師と相談しつつ、一緒により良い生活を築いていきましょう。
日頃感じるあなたの声に関するご回答を基に、当院から連絡し解決への道のりをご提案させて頂きます。
まずは私たちと共に不安の軽減に努めましょう。