鼻中隔弯曲症の症状・症例
鼻中隔弯曲症とは
左右二つある鼻の孔の奥は左右の鼻腔に分かれており、間には鼻中隔という仕切りがあります。この鼻中隔が左右どちらか、もしくはS字状に強く曲がった状態を鼻中隔弯曲症といいます。
人が成長するのに従い、鼻も大きくなり、鼻中隔も成長します。その為、10歳頃から弯曲が徐々に強くなっていく場合があり、鼻詰まり(鼻閉)や鼻出血、副鼻腔炎などの原因となることがあります。
鼻中隔の弯曲自体は実は成人の90%以上にあるのですが、弯曲が強く、重度の鼻づまりや副鼻腔炎の症状が続く場合が治療の対象となります。
診断
鼻鏡、ファイバースコープによる鼻腔内の診察を行って診断します。弯曲の位置、程度などを正確に判断するためにはCTが大変重要な検査となります。
治療方法
鼻づまりや副鼻腔炎などの症状が内服薬や点鼻薬で抑えられれば対症療法を行いますが、効果が無く重度の鼻閉が続く場合は、手術による弯曲した鼻中隔の矯正を勧めます。鼻中隔弯曲は鼻中隔の外側にある下鼻甲介の肥厚(肥厚性鼻炎)をひきおこすため、同時に粘膜下下鼻甲介骨切除術を行うことが多いです。
鼻中隔弯曲症症例1
鼻中隔弯曲症症例2
当院での取り組み
内視鏡下で鼻中隔矯正術を行います。手術は基本1泊2日の入院で行います。