メニエール病の症状・症例

中~低い音が聞こえにくくなると同時に、耳がつまった感じ、めまい、耳鳴りなどが起こります。めまいは数十分から数時間持続し、それが反復します。ストレス・睡眠不足・疲労蓄積も大きく関与していると言われています。30~40代の方に多く見られます。

診察では、めまいがある場合は赤外線フレンツェルにて眼振(眼球の動き)を観察し、その上で聴力検査、重心動揺検査を行い、診断します。中枢性のめまいが疑われる場合は他院でのMRIを撮影する必要がある場合もあります。治療としては、生活習慣の改善やめまいや嘔吐に対して安静や対症的療法、薬物療法を行います。

これらの治療によって多くの方が改善しますが、繰り返すことが多いのもこの疾患の特徴です。薬の効果がない場合や難聴が進行し、めまいが頻回に起こる場合は手術(内リンパ水腫手術)が適応になります。この手術は、内耳の一部に貯留しすぎているリンパ液を開放する出口を作る手術です。

治療方法

薬物治療での治療を行います。ただ、薬の内服で多くの方が改善しますが、繰り返すことが多い病でもあります。 しかしながら、薬の効果がない場合や難聴が進行しめまいが頻回に起こる場合は内リンパ嚢手術を検討します。

内リンパ嚢手術

内リンパ嚢手術メニエール病の方で薬物治療でめまいが治らない人が対象の手術方法です。

メニエール病は内耳にリンパ液が溜まり過ぎることが原因だと言われており、この溜まり過ぎたリンパ液の排泄路を作る手術となります。

当院での手術は、基本1泊2日の入院で全身麻酔により行っています。

この手術は内耳との境界領域を操作する手術であるため、熟練した技術を要する手術となります。

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