鼻の手術でよくある質問

いびきがひどいのですが、手術によって改善しますか?

鼻が原因のいびき、のどが原因のいびき、またはその両方が原因となっている場合があります。鼻中隔彎極症やアレルギー性鼻炎、副鼻腔炎が原因となっている場合もありますが、鼻以外に喉の咽喉頭の組織の肥大が原因となることも少なくありません。鼻、のど、どちらの影響が強いかをまずは術前に判断することが重要です。のどが原因のいびきでは、鼻の手術を受けられても十分いびきが改善しないこともあり得ます。


鼻筋が曲がっています。手術で治すことはできますか?

可能です。場所や曲がりの程度により、どのような手術を行うか CTを見て検討します。鼻筋が曲がっている場合は、多くの方で鼻中隔の弯曲も伴っています。鼻の中から行う鼻中隔矯正術を行うことである程度鼻筋もまっすぐになる方もおられますが、鼻の穴の周囲を切開し鼻中隔軟骨や耳介軟骨を用いた外鼻形成術を行うことが必要になる方もおられます。


手術は痛くないですか?

手術は全身麻酔なので痛くありませんが、術後に鼻の奥や頭が重いと言った訴えはよくあります。痛み止めによって効果がある事が多いので心配はありません。

鼻づまりが辛かった・鼻血がしばらく続いた・頭痛がしばらく続いたという訴えの方が多い傾向にあります。

当院では術後鼻にガーゼを詰める事は少ないのでガーゼの圧迫による痛みは少ないです。

手術によって鼻が低くなりませんか?

基本的に鼻筋は変わりません。外から見える骨は削ったりしないので外見は変わりません。

手術によって臭いが分からなくなりませんか?

手術内容によっては術後3ヶ月程度悪くなる事はあります。手術によって劇的に改善する事もあります。においの粘膜を切断する事はありませんが、術後一時的に悪化する事はあります。術式により異なりますので当院医師へご相談下さい。

鼻の手術は何日入院が必要ですか?

当院では原則として1泊2日です。全身麻酔下で手術を行うため、術後の覚醒状態は個人差があります。日帰りでも可能な手術ではありますが、安全性と手術を受けられた方の不安を和らげるためにも、1泊していただくのがよいかと思います。

術後何日ぐらいの安静が必要ですか?いつから仕事・学校に行けますか?

1泊2日で退院された後、2~3日自宅でゆっくりされることをお勧めしますが、マスクを装着しながらのデスクワークは可能です。

自宅安静の後、通学も可能ですが、自転車など運動になるようならもう少し安静にして頂くことをお勧めします。体育は2週間お休みしてください。

肉体労働の方は1週間ぐらいはお休みされることをお勧めします。

通院はどれくらい必要ですか?

術後1ヶ月以内は数回受診していただき、血の塊など清掃処理が必要です。その後は自宅での鼻洗浄などのケアで可能なことも多いです。1ヶ月目を過ぎると、3ヶ月目、と間隔を開けて受診してください。6ヶ月ごとに必ず受診して頂きます。術後の状況によりもう少し通院回数が多くなる方もいらっしゃいます。

鼻の手術は全身麻酔が必要でしょうか?

局所麻酔でも可能な手術ではありますが、顕微鏡下の手術になるため、手術中少しでも動くと危険です。比較的効果の強い催眠作用のある薬を使いながら局所麻酔を行うこともありますが、全身麻酔で麻酔科医が全身管理をしながら耳鼻科医が手術に集中するという分業が望ましいと考えています。

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